最近おすすめに出てくるので読んでみました
1巻の大まかなあらすじ
ある日、田中は友人の結婚式に呼ばれる
周りの友人達が皆、家庭を持つ中
田中は未だ独身生活
気軽な環境だが
その反面複雑な気持ちを持っていた
そんなある日
田中は最近気になっている人がいる
同僚の藤井さん
40過ぎで独身
口数が少なく何を考えているのかわからない
人は良いがどこか周りにナメられている
そんな印象を持っていた
社内で結婚式の話題があがると
出席したことがないという藤井さん
そんな彼を見て
友達がいないのかと思う田中
同じ独身同士の身
10年後、彼と同じ末路を迎えるのかと不安になる田中
俺はまだ大丈夫だ
彼よりはマシだ
と、自分に言い聞かせる
そんな田中であったが
月に何度か漠然としない不安にかられることがある
理由はわからない
悶々とした気持ちをやり過ごすしかない田中であった
うだつの上がらない日々を送っていたとある休日
田中はたまたま藤井さんを見かけます
以前から気になっていた田中は
彼に気づかれぬようつけ回すことにします
買い食い、公園、家族向けの施設、ケーキ屋
街の探索を続ける藤井さんに
何をやっているのか疑問を持つ田中
休日を無駄にしたな…
田中が帰ろうとした矢先
酔っ払いが若者に絡んでくるのを見かけます
それを見た藤井さんは止めようとしましたが
その拍子に裏拳を喰らってしまいます
鼻血を出してしまった藤井さんに
タオルを差し出す田中
近くだからと田中を家に招待する藤井さん
部屋は意外にも小綺麗にされていた
ケーキのことを尋ねると
自分の誕生日だと答える藤井さん
自分で買ってひとりで祝う姿に
虚しくないのかと思う田中
周りを見ると
色々な本が置いてあるのを見つける
小説、昆虫の飼い方、DIY
水彩画に陶芸…
多趣味な藤井さんに
人生楽しそうですね
と、問う田中
はい、楽しいです
と笑う藤井さん
それを聞いて皮肉だぞ
強がり言うなよと思う田中
田中は更に隅に置いてあるギターを見つけます
弾き語りをしてほしいと頼む田中
藤井さんは快く引き受けます
正直うまくはないが
本気で人生を楽しんでいる藤井さんを見て
あることに気付きます
つまらない人間だと思っていた
自分がつまらない人間だと
藤井さんの印象を一変した田中は
また遊びに来ていいですか？と尋ねる
藤井さんは
いいですよ、と返すのだった
読んでみた感想
藤井さんの生き方
楽しそうだな〜っていうのが第1の印象
SNS全盛の時代に
自分の世界観だけで生きている様子に
凄く新鮮味を感じました
田中は典型的な現代人ですが
多分ですけど、ほとんどの人は田中と同じ印象を持つと思います
友達、お金、地位
そんな事とは無縁で
自分の世界で自分なりの生活を楽しむ
そんな藤井さんを見て
そういった楽しみ方もいいなぁ〜と思いました
そういえば私の祖父も多趣味で
将棋に囲碁、ゲームに釣りにドライブ
一輪車、ローラースケートなんかもやってました
藤井さんまだ40代なのに
老後の生活みたいなことしてるな
と、ちょっと笑っちゃいました 笑
ではでは！
